韓国・メソジスト神学大学で
熱は下がり、かなり回復してきました。もう少し休みたいところですが、仕事が山積みで今日も朝から夕方まで、びっしりと用事が詰まっていました。
先週の韓国滞在の記憶も放っておくと、忘却の彼方へと行ってしまいそうなので、少しずつ記していきたいと思います。
初日のメインイベントは、ソウルにあるメソジスト神学大学(学生数1500人)でのシンポジウムに参加することでした。この大学と同志社大学神学部は学術交流協定を取り交わしています。
同志社側からは、越後屋先生(旧約聖書学)が、イスラエルにおける考古学の発掘調査から始まり、聖書のテキストとコンテキスト(この場合、歴史的な事実関係)の矛盾相克にどう向き合うかについて話してくださいました。もともと、解釈者が(自らのコンテキストにおいて)自由に解釈することを許容するポストモダン的な聖書研究からスタートし、なぜ考古学へと向かったのかを語る、ある意味で、越後屋先生の思考の変遷史でもありました。
非常によい話であったので、『基督教研究』に掲載する予定です。
それに対し、メソジスト神学大学の講演者は、オーソドックスな立場からの発表で、教会での語りも、研究者としての語りも完全に一致する、という、まさに葛藤なき立場を示されました。これでは、おもしろくありません(失礼!)。
わたしは辛口の質問を投げかけましたが、少し応用度が高すぎたのか、まったくかみ合う答えを得ることはできませんでした。しかし、韓国の聖書学のスタンダードな姿の一端を見ることができた点では収穫であったと思います。
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コメント
小原さん
体調が随分と回復されたということで、更新を楽しみにしている一人としては、大変喜ばしく思っています。何分お忙しいとは思いますが、御自愛下さいませ。
◇
さて、記事にて扱われている、聖書のテキストとコンテキスト解釈の変遷については、私は映画表現でしか勉強したことはないため、大変興味深く思わせられました。
近代・現代を経て、西側の人たちは、(現代において聖書とされる)聖書の記述において、その解釈を進めながらも、一方でその矛盾を見て、表明・提示するようになって来ていると、私は見ています。
そしてその矛盾というもの自体は、「教会の権威維持」に根付くものであることも表明・提示されるようになる中で、教会離れが進んでいると、私は見ています。
◇
ですから、シンポジウムへの小原さんたちの参加を前提として、メソジスト神学大学のオーソドックスな立場の表明は、本当に興味深く思わせられます。
オーソドックスな立場と聞くと、私としては、「宗教は、コミュニティの要(かなめ)となるものの一つ」である事実を想起させられます。とはいえ、それが故に、下手をすれば、そのコミュニティは偏狭なものとなってしまう事実があります。
そしてそれらの事実を背景として、「教会の権威維持」への視点が表明・提示され、教会離れが進んでいるとされる事実があると、私は見ています。
引いては、コミュニティの維持のためには、宗教をコミュニティの要とし続けるためには、「教会の権威維持」が適度な具合となることが求められていると言うことが可能です。
そしてそのためには、その宗教的立場の健全性が図られる必要があると言いえるでしょう。
◇
その宗教的立場の健全性を図ること――それから少なくとも一歩ほど距離を置いて見ることの出来る視点を保持すること――が可能となるために、必要とされることはあるでしょう。
そしてそのためには、メソジスト神学大学側としては、今回のようなことが必要とされたのではないかと考えたりもします。
記事に目を通させて頂いた限りでは、意図として、そうしたものがあったと判断されますから、小原さんの質問に対して、かみ合う答えを得られることがなかったとしても、私個人としては致し方のないことかと思います。
勿論、小原さん(正確には、小原さんたち)は、そうしたことを了解された上で、シンポジウムに参加されたのでしょうから、こうした弁を示すことは、おこがましいかも分かりません。
何れにせよ、更新して頂き、ありがとうございます。
投稿: 大和 | 2006.02.23 14:13
はじめまして、失礼します。
「基督教研究」は、オンラインで読むことは可能でしょうか?
(記入欄、メールアドレスは公開できるようなものを持ち合わせていなくてすいません)
投稿: みち | 2006.02.28 01:02