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2006.06.17

タミーミー氏講演会

060617 タミーミー氏の講演会「中東紛争の根源」に参加しました。イスラエル・パレスチナ問題は政治的問題であることを明快に述べられました(宗教が問題の発端ではないということです)。
 終始一貫して主張されていたのは、イスラエルを国家として認めることは、1948年にパレスチナ人が自分たちの土地を追い出されたことを承服することと同義であり、決して認めることはできないということでした。
 近々、パレスチナ自治政府のアッバス議長がイスラエルを承認するかどうかの住民投票をすることについても言及され、結論的には、これは時間の無駄遣いだということでした。基本的にはハマス寄りの主張を展開されていたわけですが、なぜ多くの人がハマスを支持しているのかについて、少しわかったような気がしました。
 少なくともハマスをテロリスト集団と決めつけ、援助をストップし、話し相手としても認めない、というのでは埒があかないでしょう。

 来週土曜日、「パレスチナとイスラエルの対話――この1年を回顧する」という公開シンポジウムを開催します(→CISMOR)。ここでは、二人のパレスチナ人と二人のイスラエル人をスピーカーとしてお迎えしますが、その前に、タミーミー氏の意見を聞けたのは非常によかったです。

 ちなみに、タミーミー氏は7月上旬にロンドンで開催される Islam Expo のオーガナイザーでもあります。
 講演会のあと、三条河原町のトルコ・レストランで夕食を共にしながら、あれこれ楽しい会話を交わすことができました。さすがにヨーロッパにおけるイスラーム事情については、よくご存じでした。
 タミーミー氏によれば、イスラームに対してもっとも敵対的なのはフランスとのこと。反対に、イスラームを受け入れる努力をもっともしているのが、英国とスウェーデンとのことでした。

 ヨーロッパの多文化主義や「ヨーロッパ的ムスリム」といった考え方にも批判的で、結局、それらは支配的な価値の押しつけであり、「よいムスリム」「悪いムスリム」を選別するための思想だと手厳しく批判していました。

 大いに刺激を受けた一時でした。


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コメント

 小原さん

 記事を背景する限りでは、講演会に是非とも参加させて頂きたかったです。

 イスラエル・パレスチナ問題が政治的問題であることは私自身も賛同するところですが、それだけに「何故、政治的問題というスタンスを経る必要があったのか?」という疑問も拭えない面があります。

 政治的問題であれ、イスラエル・パレスチナ問題を経て示されることがあるわけですが、私個人としては、その原因が軍事的・経済的なことに限定されていると思いたくはありませんから。

 つい先日、「ダビンチ・コード」において“フランス人がキリストの末裔”と示されているという事実を知った際には、尚更そう思わせられました。

 そのため、タミーミー氏を始めとする方々の活躍が、広く認知されることを、私としても願う他はありません。

 紹介して頂き、ありがとうございます。

投稿 大和 | 2006.06.18 00:02

 すみません。久方振りのタイプミスです。

>記事を背景する限りでは、
→記事を拝見する限りでは、

投稿 大和 | 2006.06.18 00:04

はじめまして。質問があります。
 最後の段落、以外でした。シラクさんはイスラム系に配慮した外交政策をとっているときいていました。そしてイギリスの受け入れ努力は個人的にあまり感じられないというようにです。Sheffieldで開かれた学会できいたのは、そこの学校の子供たちの大半がイスラム系なのに、教育政策が保守的な「イギリス人」概念によっているというコメントをきいてナルホドなと思いました。タミーミー氏をはじめ、小原先生はいかがお考えなのでしょうか?

投稿 shiori | 2006.06.19 18:39

shioriさん
 コメント、ありがとうございました。
 ヨーロッパ各国の様子は、断片的に見聞きする程度ですから、実情がどうなのかを私自身が知っているわけではありません。
 教育政策は、一国でまとまっている場合もあれば、一国の中でも各州(地域)ごとにかなり差がある場合もあります。
 タミーミー氏は、フランスに次いで、ドイツはイスラームに対する対応がまずい、と言っていたのですが、私は、州によっては(特に北部)かなり先進的な取り組みをしているところがありますよ、とやんわりと反論しました。
 ちなみに、「ヨーロッパ的ムスリム」の概念で、タミーミー氏の念頭にあるのはタリク・ラマダーン氏の主張です。このあたりは、私自身も関心があるので、今後じっくりと考えていきたいと思っています。

投稿 小原 | 2006.06.21 00:52

 小原さん

 shioriさんへのコメントの返しを読み、タリク・ラマダーンという方について気になったため、質問をさせて頂きます。

 タリク・ラマダーン氏の主張をより知るためには、一体どのような文献が適当なのでしょうか?

 グーグルで検索に掛けても、出て来ないものでして…。

投稿 大和 | 2006.06.21 11:34

大和様

私が答えるのも出過ぎた真似と思いますが、ローマ字表記でTariq Ramadanとなります。これで検索にかければかなり多く出ます。恐らくこの人物のことと思われます。

投稿 takao | 2006.06.21 23:51

 takao様

 いえいえ。出過ぎた真似などとは滅相もございません。お答え頂き、ありがとうございます。

 私は興味・関心を向けている門外漢に過ぎませんから、takaoさんのようにフォローして下さる方がいらっしゃるのは、大変ありがたいことです。

 本当にありがとうございます。

投稿 大和 | 2006.06.22 07:16

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