大塚国際美術館
先日、徳島の大塚国際美術館を訪ねる機会がありました。西洋の名画1000点あまりを陶板で再現したユニークな博物館として、有名です。
「いくら精巧でも陶板では本物の迫力にはかなうはずもない」と行く前は、なめてかかっていたのですが、実際に見てみるとびっくり! 本当によくできています。おそらく3メートルも離れれば、本物と陶板の違いはわからないのではないでしょうか。
圧倒されるのは、システィーナ礼拝堂などの実物大を再現しているだけでなく、選りすぐりの名画を目の前で見れる(手で触れる)ことです。
先日、Yokoさんがコメントで紹介してくださったダヴィンチの「受胎告知」(ウフィツィ美術館)などは当然あるのですが、何と受胎告知が14作品もそろっていて、すぐ近くで見比べることができます。
若桑みどりの世界だな~と感心していると、あとで絵画選定委員の一人に若桑みどりがいることを発見しました。ルネッサンスの絵画の鑑賞については、彼女の著作から学んだ部分が非常に大きく、彼女のシャープな解釈や鑑賞眼は万人におすすめしたいところです。絵の見方が変わります。
その代表的なものが「受胎告知」。様々なバリエーションがありますが、微細な違いの中に描いた人の隠された主張(意図)を解読していく作業はスリリングですらあります。
この美術館、とにかく名画がどっさり。本物かどうかにこだわらなければ、美術教育には最適の場所であると言えます。ちなみに、カトリック系の学校からの来場者が結構多いのだそうです。中世からルネッサンスにかけては、ほとんど宗教画ですから、宗教教育としても使える、ということなのでしょう。
場所的に、誰もが簡単にアクセスできるというわけにはいきませんが、「陶板なんて」とバカにしている人は「百聞は一見にしかず」ですよ。
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