京都

2007.11.28

京都・東山の紅葉

071128_1 清水寺から高台寺、八坂神社の周辺を散策してきました。
 右の写真は清水寺ですが、さすがにこのあたりは、猛烈に観光客が多かったです。参道がびっしりと人で埋め尽くされていました。

続きを読む "京都・東山の紅葉"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.07

足下からの平和構築

 比叡山宗教サミットでは、海外からも多数の来賓が来られました。各界の宗教者が集まって、最後には「比叡山メッセージ2007」が読み上げられました。比叡山から世界平和を発信していこう、という趣旨です。

 今、大量の学期末レポートを読んでいます。その中には宗教学6「戦争・正義・平和――宗教多元社会の中で」のレポートもあり、平和や戦争について学生たちの考えに触れています。一言でまとめるのは難しいのですが、みな、それなりに悩み、しかし日常的には確たる指針を見出すことが容易ではないことが伝わってきます。
 お山の上から高らかに発せられる「世界平和」も大事ですが、それと同時に、足下で平和構築がどのようになされているのか(なされていないのか)についても考えた方がよいのではないでしょうか。

 改憲論議については、先日の参院選の結果、強引な舵取りはしばらくはなされないでしょう。しかし、平和とは何か、を具体的に考える過渡期に日本社会がさしかかっていることは間違いありません。
 このような状況の中で、日本社会、とりわけ若者に対し、よい知的刺激と指針を与えることのできる活動を宗教界が率先して行うことができれば、どれだけすばらしいでしょうか。
 現状は、そうはなっていないと思います。各界のエリートが集まってなされる宣言は貴重です。しかし、次世代を担う人たちに届くような、もっと足下でなされる平和構築の働きかけが欠けているのは残念です。

 私は、お山の下で何ができるのかを考えていきたいと思います。
 しかし、こんなえらそうな(!)ことが言えるのも、比叡山宗教サミットがあるおかげだと言えますので、やはり貴重な20年の歩みであることは積極的に認めたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.06

比叡山宗教サミットの映像

 比叡山宗教サミットの二日目、世界平和祈り式典の様子の映像をアップします。
 全体は2時間ほどのプログラムですが、10分ほどの映像にしています。どのような人たちが参加され、また、どのような祈りがささげられたのか、その雰囲気を知っていただけると思います。

 三脚無しで、しかも、比較的遠方からズームを使って撮影していますので、場面によっては手ぶれしていますが、ご容赦ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.05

比叡山宗教サミットを振り返って

 下記、朝日新聞の記事が、比叡山宗教サミットの雰囲気をよく伝えています。

■平和へ祈りささげ20年 比叡山宗教サミット(朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200708040039.html

 この記事においても、20年を節目とした課題がいくつか指摘されています。たとえば、次の問い。

「ヒロシマ」や「ナガサキ」に続き、この20年間で「ヒエイザン」からも世界に平和のメッセージを伝えられたのだろうか。

 この問いに対する答えは、やはり「ノー」でしょう。ヒロシマ、ナガサキから発せられる、歴史的体験に裏付けられたメッセージのリアリティと比べるなら、ヒエイザンのそれはまだきわめて抽象的で、世界はおろか、国内的にもまだ広くは行き渡っていないと思います。
 これは何も否定的な評価をしたいわけではなく、それくらいの現実認識を踏まえてこそ、今後の具体的な展望が開かれてくるだろうと考えるからです。
 ヒロシマ、ナガサキの運動が、大衆運動としての側面を持っているのに対し、ヒエイザンのそれは、まだエリート主義的な壁を乗り越えられてはいないでしょう。

 また、上の朝日新聞記事でも言及されていましたが、今回のサミットで「自然環境との和解」が初めて取り上げられました。かけ声は結構ですが、これも国内的には実体がともなっていません。宗教界の中に、本腰をいれた環境問題への取り組みは残念ながらまだ見受けられません。
 自分たちがまだほとんど何も十分なことをしていないのに、世界に向けて「自然環境と和解」すべきだと語っても、十分な説得力があるとは言えないでしょう。

 ちょっと辛口のコメントになりましたが、それは20周年を節目に、一皮むけた運動体へと脱皮していって欲しいという、大いなる期待の裏返しでもあります。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

比叡山宗教サミット(2日目)

070805a  比叡山に登ってきました。
 おそらく10年以上ぶりだと思います。下界は蒸し暑く汗がだらだらと出るような日でしたが、さすがに比叡山は2、3度は気温が低かったと思います。ヒグラシの鳴く声も軽やかで、時折、さわやかな涼風が吹き抜けていました。やはり娑婆世界とは違いますね。

 二日目の世界平和祈り式典は延暦寺の根本中堂の前で行われました(右上写真)。
 国連事務事情らの挨拶の後、平和の鐘が打ち鳴らされ、その後、各宗教による平和の祈りがなされました。
070805b  仏教、キリスト教、ヒンドゥー教、ネイティブ・アメリカン、イスラーム、教派神道、神道、ゾロアスター教などの代表者が祈りをささげました(左写真は仏教の祈り)。
 その後、たくさんの折り鶴を入れた透明球体の「平和の地球の創造」というセレモニーがあり、最後に、比叡山メッセージ2007が披露されていました。

 坂道に長時間座っていたので、おしりが痛かった! しかし、比叡山の木々に囲まれた雰囲気は独特で、しばし、心を落ち着けることができました。
 参加者がどれくらいいたのかわかりませんが、1000名近くいたように、アナウンスでは言っていたように思います。
 各界から門徒や信徒が集まってきているのですが、それら参加者同士がお互いに交流する場や時間はありません。もったいないな~、と思った点です。

 二日目の様子はビデオカメラで撮影したので、後日、編集がうまくいけば、ここでも紹介できるかもしれません

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.03

比叡山宗教サミット(1日目)

070803  比叡山宗教サミットの1日目のプログラムは、京都国際会館で行われました。
 どのような顔ぶれが海外から来られたかは、プログラムで概要を知ることができますが、実際には、ここに掲載されている以外にもいます。
 けっこうな大物が多数来ているという点では、お祭り的な賑わいがあります。ただし、多すぎて、一人ひとりの話す時間が非常に制約されたり、議論を展開するような時間はまったくない点が、やはり惜しまれます。
 昨年の世界宗教者平和会議と同様、この種の会合の宿命かもしれませんが、似たような国際会議を企画することの多い者としては「もったいないな~」と思いました。華やかさを取るか、実質を取るかのバランスは難しいです。

 プログラムの最初には、ボスニア・ヘルツェゴビナの子どもたちと広島の子どもたちが登場しました。子どもたちが描いた絵と共にショートメッセージが各自から紹介されました。
 その後、国連事務次長やアズハル大学副学長(右上写真)のメッセージがあり、記念講演、シンポジウムと続きました。
 記念講演では、カトリックとイスラームの代表者がそれぞれ40分近い話しをしました。それぞれの世界においては、ごく標準的なレベルの話しかもしれませんが、仏教関係者が多い一般的な日本の聴衆にとっては、かなり難しかったのではないかと推察します。
 もっと短くて、しかし、それぞれの宗教が抱えている課題を具体的に提示することもできそうなものですが、このあたり、大会主催者との間で十分な詰めができていなかったような印象を持ちました。

 あまりにも数が多くて、話の内容を端的に要約するということはできません。いずれにせよ、20年間、平和希求の試みを続けてきた努力には十分な敬意を表したいと思います。

 明日は、比叡山に登ります(徒歩ではなくバスで!)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.02

明日から比叡山宗教サミット

 20周年となる比叡山宗教サミットが、明日から二日間開催されます。
 私も二日にわたって参加する予定です。すでに、このサミットをめぐって某紙から取材を受けているのですが、実際を見ずして論評するのはよくありませんので、しっかりと様子を見てこようと思っています。
 関西圏では比較的知られている夏の行事の一つですが、関東の方では記事にすらならないことが多く、全国的にはあまり知られていないのではないかと、某紙記者の方は述べていました。

 とりあえず、関連の紹介記事として次のようなものがあります。

京都新聞記事(6/21)
読売新聞記事(8/1)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.07.14

祇園祭

070714 祇園祭の宵山(7/14-16)に入ろうとしていますが、近畿は台風接近中で、すごい雨です。
 右の写真は、今日のお昼頃に四条通で写したものです。山鉾の中でも一番有名なものの一つ、長刀鉾(なぎなたほこ)です。てっぺんに長い長刀がついているのが特徴で、全長20メートルほどあります。山鉾巡行(7/14)の先頭を受け持つ鉾としても知られています。
 
山鉾巡行の頃には、雨もおさまっていると思いますが、宵山を楽しもうと京都を訪れた観光客にとっては、今日・明日あたりは最悪の空模様になりそうです。
 祇園祭について京都新聞作成の次のページが詳しくて便利です。

■祇園祭2007
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gion/gion.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.12

京都タワー改装中

070212 1964年に建てられた京都タワーが、はじめての大規模改装工事に入っています。
 昼間見ても目立たないのですが、夜ライトアップされると、てっぺんにカバーがかぶせられ、展望大部分が部分的に覆われていることがよくわかります。
 外装の塗り替えだけでなく、展望レストランを大きく作り替えるようです。
 私は外から眺めるばかりで、展望室には一度も行ったことがありません。料金は大人770円なので、べらぼうに高いわけではありません。
 京都駅ビルの頂上からも似たような光景を見ることができるので、果たしてどれくらいの人が足を運んでいるのか・・・
 改装が完了したら、一度行ってみようかなとも思っています。

■京都タワーについて
http://kyoto-tower.co.jp/kyototower/tower/index.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.25

「日韓神学フォーラム」第2日目

 時差ぼけがまだ残っていて、夜中に目が覚めてしまうので、朝早くからの労働はけっこうしんどいのですが、そういう事情はおかまいなく、「日韓神学フォーラム」の第2日目が行われました。
 前日、タイムテーブルを修正したので、2日目は第2セッションの後半からスタートし、第3、第4セッションを行いました。
 これまでのセッションもそうでしたが、あらかじめ発表者とコメンテーターの原稿を冊子にしているにもかかわらず、再度、それを読み上げたり、内容を繰り返したりする人が続出したため、なかなかディスカッションの時間を十分に取ることができませんでした。
061125_1  各セッションの司会者の采配によるところが大きいですが、あまりにもひどかったので、第4セッション(総合討議、司会は私)では、ストレートに苦言を呈しました。
 ディスカッションの時間を多く取ろう、ということで時間をかけて冊子を作ったのに、この有様はどういうことか、継続的に対話を行っていくためには、対話の作法・マナー(たとえば時間を守ること)が必要なのではないか、等々。韓国サイドの代表であるイ・ジョンベ先生が申し訳なさそうに謝っておられましたが、問題はもちろん韓国の側だけにあるのではありません。
 発表者だけでなく、参加者のできるだけ多くが、対話の主体者になっていく、という方向を目指すべきだと私は強調しました。
 内容的な質疑応答があった後、来年の開催テーマについて意見を交わしました。来年は韓国で、同じ時期に開催される予定です。テーマは今後詰めていかなければなりませんが、両国におけるキリスト教の受容・影響・課題といったものが大きな枠組みになりそうです。

061125_2  第4セッション終了後、神田先生(関西学院大学)の司式・説教による閉会礼拝がなされました。
 今回、全体としては、形式的な問題は先に指摘したとおりにあったにせよ、内容的には十分満足いくものでした。「民族」「ナショナリズム」をめぐって、両国の問題点を広く共有できたのではないかと思います。いずれにせよ、これほどの人数で、焦燥の課題について議論し合ったことはこれまでなかったわけですから、画期的なことと言ってよいでしょう。
 かなり疲れましたが、予定したプログラムを無事終えることができて、ほっとしました。

 ところで! 少しほっとして、その後すぐに、同日午後に依頼されていた講演のために、その会場に向かいました。経済学部の父母会の全国集会が同志社びわこリトリートセンターで行われており、そこで「ダ・ヴィンチ・コード」についての講演を行いました。

 今さら、「ダ・ヴィンチ・コード」でいいんですか?!と依頼者には問いを発したのですが、その内容で依頼されたので、素直に引き受けました。会場で100名程度集まった父母の方に、おそるおそる、「ダ・ヴィンチ・コード」の本も映画も見たことがない人に挙手を求めたところ、半数近い手があがりました。ブームが去ったこの時期に、まったく「ダ・ヴィンチ・コード」経験のない人に対して話をするのは、正直しんどいものがありました。

 ともあれ、ワシントンD.C.から帰国後、ほとんど休む間もなく、予定されていた仕事をこなし、ようやく一段落入れることができそうです。ふ~っ。(^_^;)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.11.24

「日韓神学フォーラム」第1日目

 本日、日韓神学フォーラムが開催されました。
 昨晩から今日の午前中まで、あれこれの準備をして、ぎりぎり間に合わせました。始まる前からフラフラの状態でした。
 開始時間は2:30だったのですが、何と、予定の時間になっても韓国の先生方が到着しないではありませんか。かなり焦りましたが、ようやく連絡が取れたところ、飛行機の発着が遅れたとのこと。
 でも、しっかり途中で、うどんを食べていたということは、日韓友好のために、日本人参加者には言うことができませんでした。(^_^;)

 30分遅れて到着したため、プログラムの時間割を急遽、組み直したものの、一人1分程度でとお願いしたはずのスピーチが何分にもおよび、タイムテーブルはもはや無茶苦茶の状態になりました。進行役としては、かなり気苦労の多い一日となりました。
 しかし、発表、コメント、議論はそれぞれ興味深く、有意義な初日となりました。何か結論めいたものが見えたわけではありませんが、両国でどのような関心事があるのかが、よくわかりました。

 以下は、二日間のプログラムです。

◎11月24日(金)

■開会礼拝
[説教] ソ・チャンウォン(監理教神学大学)

061124_1■第1セッション
[司会]チョェ・インシク(ソウル神学大学、韓国組織神学会・副会長)
[発表]
クォン・ジンクァン(聖公会大学) 「民衆神学の立場から」
西原廉太(立教大学) 「民衆的・公共的Local Ecumenismの可能性」
[コメント]
栗林輝夫(関西学院大学) クォン・ジンクァン氏に対して
シン・クァンソプ(監理教神学大学) 西原廉太氏に対して

(休  憩)

061124_3_1 ■第2セッション
[司会] 森 孝一(同志社大学)
[発表]
イ・ジョンベ(監理教神学大学)「抵抗的ナショナリズムから文化的ナショナリズムへ
―― 韓日の歴史を癒すためのアジア神学の模索:土着化神学の観点から 」
芦名定道(京都大学) 「日韓キリスト教神学と土着化――民族をめぐって」
061124_2 [コメント]
森本あんり(国際基督教大学) イ・ジョンベ氏に対して
イ・オガプ(キリスト神学大学) 芦名定道氏に対して

■レセプション
会場:アパホテル
[司会] 神田健次(関西学院大学)
[挨拶]
ムン・ソンモ(韓国基督教学会会長)
イ・ジョンベ(監理教神学大学、韓国組織神学会・会長)
芦名定道(京都大学)ほか

◎11月25日(土)

■第3セッション
[司会]キム・ドフン(長老会神学大学、韓国組織神学会・総務)
[発表]
キム・エヨン(韓神大学)「民族を越えて? 日韓関係改善のためのアジア神学の模索
――韓国女性神学者の視点から」
山下明子(同志社女子大学 講師)
「アジア女性神学の要件――批判的宗教対話と文化変容」
[コメント]
長谷川(間瀬)恵美(南山宗教文化研究所) キム・エヨン氏に対して
イ・ウンソン(世宗大学) 山下明子氏に対して

(休  憩)

■第4セッション(総合討議)
[司会] 小原克博(同志社大学)

■閉会礼拝
[説教] 神田健次(関西学院大学)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.11.23

無事帰国、そして・・・

 ワシントンD.C.からデトロイト経由で無事、帰国いたしました。やはり帰りも遠かった(当たり前ですが・・・)。
 アメリカ東部時間に体内時計が調整されつつあったので、帰国した晩は、疲れているにもかかわらず、目がさめて、なかなか寝ることができませんでした。もう数日、こんな感じなのかもしれません。
 体内時計の事情とは関係なく、仕事はやってきます。
 11月24日~25日、日韓神学フォーラムが京都で開催されます。私は全体のコーディネーターなので、始まる前から気苦労が絶えません。
 韓国から31名もの神学者が来日されるという意味では、画期的な機会となります。日本からは50~60名ほどの参加者がいますので、全体としては90名ほどになります。

 やるだけの準備はやって、あとは活発な議論と交流が行われることを願わざるを得ません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.08.29

世界宗教者平和会議 最終日

 世界宗教者平和会議の最終日に参加してきました。
 最後の全体会議では、7、8名の人が比較的短めのスピーチを次々としていったのですが、けっこう楽しめました。中でも一番興味深かったのは、ユダヤ教のラビとパレスチナの代表者の意見が真っ向からぶつかったことでした。
 最初にユダヤ教のラビが、モーセが十戒を授かるときに神から履き物を脱ぐようにと言われたエピソードを紹介しました。つまり、履き物を脱ぐことによって、人は熱い砂の感触や痛みを感じるように、人の痛みを感じることが大切だ、ということでした。
 そこまではよかったのですが、そのあと、イスラエルは神によって与えられた国であることを語り、また、よりにもよって、コーランの中にもそれは書かれていると主張するに至っては、これは内心煮えくりかえっているムスリム参加者がたくさんいるだろうな、と思いました。

 そういう心配をしながら、その何人か後にパレスチナ代表の人のスピーチが始まり、怒り心頭のメッセージを聞くことになりました。コーランの引用が間違っている、という指摘があったのは言うまでもありませんが、イスラエルによる犠牲者のこと、分離壁がどれほどパレスチナ人に対する「暴力」となっているか、ということを熱く語りました。

 最後には、やはりエルサレム在住のキリスト教指導者のメッセージがあり、何とか両者を調停しようと努力していました。
 もちろん、簡単に調停することなどできませんが、ユダヤ教ラビとパレスチナ・ムスリムとの激しい衝突を見ることができたのは、(日本の)聴衆にとってはよい経験になったに違いないと思います。

 欲を言えば、こうした緊張感あるスピーチを初日にして欲しかったです。そうすれば、抽象的な平和論ではなく、具体的な葛藤や衝突をどのように引き受けていくべきかを、もう少し突っ込んで世界の宗教者は考えることができたと思います。具体性を欠く、緊張感のない平和論ほど退屈なものはありませんから。

 閉会式は、少し長ったらしかったですが、沖縄の民謡・舞踊などを織り交ぜながら、工夫を凝らしていました。

 会期中、わたしは他の研究会や会合などに参加したり、かなりハードスケジュールの中での参加でしたが、海外の宗教指導者と出会い、話をすることができたのは貴重な経験となりました。

 全体を通じての感想については、後日触れることにいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.08.27

世界宗教者平和会議 世界大会

 マスコミ等でも報じられていますが、8月26日~29日、京都国際会館で世界宗教者平和会議の第8回世界大会が開催されています。昨日、オープニング・セレモニーから晩のレセプションまですべてのプログラムに参加しました。
 海外100カ国以上から500名もの参加者がいるとあって、すさまじい賑わいです。いったい、どれくらいのお金がかかっているのだろうか、とついつい気になってしまいます。(^_^;)
 8月22日『朝日新聞』の記事が記しているように、参加者が「命がけ」かどうかは知りませんが、かなり徹底した秘密主義で、どのセッションで誰が話すのかも、そのときにならないとわかりません。
 開会式では、突然、小泉首相が現れました。目の前で見るのは初めてでした。5分くらい話したと思います。イスラエルを訪問した際に、中東紛争の解決の一助として、日本の資金援助による「平和の回廊」計画を提案したことなどを話していました。
 私も最初は物珍しい気持ちで、小泉首相を眺めていたのですが、じきに、この場にそぐわない招待客であると思うに至りました。靖国問題で、まさに国家と宗教の関係が複雑に問われいるさなかで、首相を招くというのはタイミングとしては決してよくないと思います。国家元首や政治家がその場にふさわしくないとは思いません。しかし、韓国や中国からの代表団も多数いるなかでの小泉首相登場は、繊細さを欠いているのではないかと思いました。
 と私は感じたのですが、ほとんどの人はナマの小泉首相登場とあって、やんややんやの大喝采でした。ちなみに、開会式の様子は、世界宗教者平和会議のサイトから動画で見ることができます。


 全体会議の一つには、世界的に有名なカトリック神学者のハンス・キュンクが登壇していました。彼はよく日本に来ています。

 多くの人があたりさわりのない話をする中で、中東における核兵器・核開発の問題など、かなり挑発的かつ現実的な話をしたのが、ヨルダンのハッサン皇太子でした。彼は、ヨルダンの王立宗教間対話研究所の所長であり、そこと同志社の神学部およびCISMORは学術交流協定を結んでいます。

 話はあまりおもしろくなかったのですが、私が見て感激したのは、ハタミ・前イラン大統領。いや~、あのハタミを目の前で見れるとは思いませんでした。実は、昼食の時に、通り過ぎようとするハタミに迫って挨拶をし、握手を交わしました(ついでに名刺も渡しておきました)。完全にミーハー根性丸出しです。

 全体会議にしても、研究部会にしても、焦点が絞り切れていないので、私が期待するような次元での突っ込んだ議論はなかなかなりませんが、それでも、実にたくさんの人が世界中から来ているというだけで楽しいものです。かなりの大物もたくさん参加しているようですが、誰が誰なのかわからないほどの混雑ぶりです。

 不満に思う点などもありますが、それはまた後日紹介したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.11

K-GURS全面リュニューアル

 「京都・宗教系大学院連合」(K-GURS)のウェブサイトを全面リュニューアルしました。
 コンテンツの充実は、これからぼちぼちやっていきますが、全体がビジュアルに見やすくなったと思います。
 ご覧ください。

■京都・宗教系大学院連合
http://www.kgurs.jp/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.03.12

京都シティハーフマラソン

k 今日は、京都シティハーフマラソンがありました。
 早々と申し込んでいたのですが、さすがに直前の体調不良、それに伴う準備不足で、今回は出場を断念しました。う~、悲しい。(∋_∈)
 この雪辱を1年後に果たしたいと思います。
 この時期、コンディションを整えるのは難しいですが、それも実力の内です。
 参考記事はこちらをどうぞ。→2006/6/9記事

 このマラソン、京都の街中を爆走できる貴重な体験ができますので、関心ある方は、どうぞチャレンジしてみてください。ただし、評判通り、ハードルはけっこう高いですよ。

■京都シティハーフマラソン
http://www.runnet.co.jp/info/a/2006/kyotocity/

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.01.08

若者の無関心について

 昨日の加藤周一氏の話の続きを一つ。
 高尾さんがコメントで触れてくださっていましたが、加藤氏は、なぜ今の若者が社会に対し関心を持たないのか、についてパネリストの先生方に問いを投げかけていました。特に、加藤氏が深く関わっている「九条の会」は、発起人の平均年齢が70歳を越えていたらしく、老人会のようなものだと茶化しながら説明されていました。
 憲法九条を守る、という平和運動に現代の若者はほとんど関心を向けないことを、安保闘争などで若者が中心となった70年代と比較されていました。加藤氏らが老体にむち打ちながら運動を続けているにもかかわらず、多くの若者は気にとめることすらないわけですから、お嘆きになる気持ちはわかります。これは確かに重要な問題です。
 それゆえ、加藤氏が京都・宗教系大学院連合に期待したのは、年寄りと若者をつなげるような活動を展開してほしいということでした。一般社会では、世代間の断絶は明らかですから、もしこのギャップを何らかの形で埋めることができるとすれば、それは宗教的視点の有用性を示すことにもなるでしょう。
 これは、加藤氏から我々に託された課題として、今後、教育や研究の具体的な場で受けとめていきたいと思っています。

 昨日の設立記念シンポジウムのページを作成しました。写真はクリックすると拡大します。

■京都・宗教系大学院連合 設立記念シンポジウム
http://www.kgurs.jp/symposium.html

■『京都新聞』1月7日、掲載記事
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006010700147&genre=G1&area=K10

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006.01.07

京都・宗教系大学院連合 設立記念シンポジウム

060107a 本日、京都・宗教系大学院連合(K-GURS)の設立記念シンポジウムが同志社大学の寒梅館で行われました。
 プログラムは下記の通り。

・あいさつ:武田龍精(龍谷大学大学院)
   「京都・宗教系大学院連合設立の経緯と目的」
・基調講演:加藤周一(評論家・作家)
   「異なる宗教間の対話」
・パネル・ディスカッション
 司会:室寺義仁(高野山大学大学院)
 パネリスト:
  加藤周一
  門脇 健(大谷大学大学院)
   「『分からない』という分かり方」
  頼富本宏(種智院大学)
   「ヴァーティカル諸思想図殿――ボロブドゥール大塔の意図」

  森 孝一(同志社大学大学院)
   「平井金三とシカゴ万国宗教会議(1893年)」
・閉会の辞:小原克博(同志社大学大学院)

 正月気分が抜けない1月初旬で、しかも雪が降る中、一体、どれほどの来場者があるだろうかと多少心配していたのですが、なんと200名もの方々が来てくださいました。
 加藤先生は博学のなせる業か、縦横無尽に異なるテーマを飛び回りながらも、主張したいメッセージはきちんと伝えようとする情熱にあふれた基調講演をしてくださいました。1919年生まれのご老人とは思えないパワーです。
 予定では40分ほどのお話をいただくことになっていたのですが、1時間を過ぎても話しが終わりそうになかったので、内心冷や冷やしていたのですが、来場者の方は、きっと満足されたと思います。

 続くパネル・ディスカッションでは、加藤先生以外のパネリスト3名が、それぞれ10分ほどの短い発表をした後で、ディスカッションに入りました。
 発表もよかったですが、ディスカッションでも、加藤先生が興味深い問題提起を次々としてくださり、話しに良い流れができたように思います。

060107b このシンポジウムの全体は、テープ起こしをして、冊子体にして配布できるようにする予定です。

 わたしは、朝からプログラムの印刷、会場の設営、カメラマン等々の役目を引き受け、裏方として尽力いたしました。小さなトラブルはいくつかありましたが、無事、このシンポジウムを終えることができて、ほっとしています。
 京都・宗教系大学院連合の第一歩を飾るにふさわしい内容であったと思います。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2005.12.30

新年礼拝

 今年は元旦が日曜日と重なっていますが、いつもの礼拝とあわせて、新年合同礼拝が京都でも行われます。
 わたしが知っているのは、日本キリスト教団の京都教区のことですが、京都南部地区(旧・京都市内地区)では以下のように予定されています。

とき:1月1日(日)午後2時~3時30分
ところ:同志社栄光館(同志社教会)

 と、ここまでは人ごとのように紹介してきましたが、この新年合同礼拝の「説教」をわたしがすることになっています。
 今頃後悔しても「時すでに遅し」ですが、まだ何の準備もしていないことを考えると、大晦日、何だがゆっくりできないかも・・・と、少し冷や汗モードです。
 何事も早めに準備することが大事ですね(←といいながら、いつも実行できない)。

 ともあれ、ご都合つく方は、お越しいただければと思います。

 昨日紹介した『新約聖書への神学的入門』については、BLOGでのコメントおよびメールで早速の反応をいただきましたので、1月の第2週くらいには正式にアナウンスできるようにします。もうしばらくお待ちください。
 手渡し、郵送、両方に対応する予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.15

「京都・宗教系大学院連合」ちょっぴり拡大

「京都・宗教系大学院連合」に花園大学が加盟しました。禅仏教が加わることによって、仏教系の教育研究にさらに厚みが加わります。

 また、協力団体として、このBLOGでもおなじみの「宗教倫理学会」が加わりました。
 これで、「京都・宗教系大学院連合」は七つの大学院(大学)と五つの協力団体によって構成されることになりました。

 目下、評議会では来年1月7日に予定されている設立記念シンポジウムの準備をしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.07

「クリスマスオラトリオ」前売り券

 先日、バッハの教会カンタータ全200曲を演奏し終わったことでメディアでも取り上げられていた「京都バッハ・ゾリステン」による「クリスマスオラトリオ」が下記のように予定されています。
 わたしも関係者の一人であることから、前売り券を預かっています。ご関心のある方は、お申し出ください(郵送、あるいは手渡しいたします)。
 枚数は限られていますので、多数のお申し出があった場合には、先着順とさせていただきます。
 バッハのクリスマスオラトリオは、なかなかいいですよ!

京都バッハ・ゾリステン 第55回 室内楽コンサート
J.S.バッハ《クリスマスオラトリオ》1~3部

◎12月23日(金・天皇誕生日)
◎会場:日本キリスト教団 洛陽教会
 京都市上京区寺町通丸太町上ル(御所の東向かい)
◎開演:16:30(開場16:00)
◎入場料:一般3,500円(当日3,800円) 学生2,500円

■京都バッハ・ゾリステン
http://kbs.inter-art.gr.jp/

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005.11.16

ブッシュ大統領、京都に

 昨日、ブッシュ大統領が京都に到着しました。それに伴う厳重な警戒態勢などについては、すでに各紙で報道されているとおりですが(たとえば、朝日新聞11/07)、同志社の周辺もすさまじいです。
 地下鉄今出川駅をあがってすぐの交差点角には20名くらいの警察官が固まっていました。全体で2500名もの警官が動員されているらしいですから、御所に隣接する同志社周りに多数配置されるのはわからないでもないですが、それにしてもすさまじい警備ぶりです。
 怪しげな人物は即座に職務質問されるようです。ちなみに、神学部のN先生は職務質問されたらしいです。N先生は、普段から怪しげな雰囲気を放っていますが(尊敬の念を込めて言っています・・・)、昨日は、異様に目立つ中東の服装だったので、警備の方がお声をかけたくなるのも仕方ないです。(^_^;)

 今、同志社では創立130周年の記念行事があれこれと行われています。
 今日、わたしは同志社香里高校での同志社創立記念礼拝で話をしてきました。900名ほどの高校生を前に話をしましたが、これだけの人数がいると、静かにさせる先生方も大変です。しかし、中にはとても真剣なまなざしで話を聞いている生徒もおり、けっこう話し甲斐がありました。
 ちなみに、先週は同志社大学の京田辺キャンパスでDoshisha Sprit Weekの一環として話しをしましたが、な、なんと来場者は5名ほど。しかも、ほとんどが職員さんです。それもそのはず、平日のお昼前の時間帯にやっても、学生は授業に出かけているのですから、来るはずありません。いくら130周年記念といっても、今時の学生さんは、授業をさぼって講演には来るということはありませんから、時間帯の設定など工夫の余地がありそうです。

 130年前、同志社は8名の学生をともなって設立されましたが、今や、大学だけでも、2万5千人ほどの学生がいます。規模は大きくなりましたが、その分、建学の理念や精神は、1万分の1くらいに希釈されてしまっているのかもしれません。難しい問題です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.10.27

宗教都市・京都の魅力の発信基地として

 先週土曜日の講演会の朝はじめて気づいたのですが、ちょうど「時代祭」と重なっていました。土曜日とはいえ、異常に地下鉄が混んでいたので不思議に思っていたのですが、観光客らしき人の手に時代祭の説明パンフがあるのを目にして、ようやく混雑の理由を理解することができました。これから紅葉の季節にかけて、ますます観光客が京都を訪れることでしょう。

 「京都・宗教系大学院連合」(K-GURS)のサイトを更新しました。「協力団体」のページを追加したり、各種行事の案内を追加しました。K-GURSでは、宗教系大学院のほか、趣旨に賛同する様々な協力団体と連携し、これまでばらばらになっていた情報にまとまりを与えることができればと思っています。
 観光都市・京都は、伝統宗教が息づく宗教都市でもありますが、その魅力を現代的に再構成し、世界に発信し、グローバルな交流を展開していきたいと願っています。そうすることによって、時として「閉鎖的」と言われてきた京都の精神風土を、よりオープンなものに変えていくことができるでしょう。

 Yokoさんがコメントで紹介してくださっていたJR東海の「そうだ、京都に行こう」をはじめて見ました。日常的な視点から写された写真は、かえって新鮮ですね。
 紅葉の頃には、写真撮影に出かける時間的余裕があればと思うのですが、どうなることやら・・・
 「小原克博 写真館」も最近更新できていません。まだ追加していない京都の桜の風景もけっこうあるのですが、それだけアップするといかにも季節はずれなので、紅葉の風景と一緒にアップしたいと思っています。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005.10.08

「京都・宗教系大学院連合」紹介記事

 「京都・宗教系大学院連合」の紹介記事が本日の『読売新聞』夕刊に掲載されましたので紹介します。実物はまだ見ていませんが、ウェブでは次のページになります。
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20051008p202.htm

 これは大阪本社版で、Yokoさんがコメントで紹介してくださった次のページは東京本社版(?)ではないかと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051008ic09.htm

 では、少し裏話を。
 正式なプレス・リリースは来週に予定しているのですが、読売新聞は設立準備委員会の段階から情報をキャッチし、関心を示し続けてくださっていました。ウェブサイトもすでに公開していますので、プレス・リリース前の取材に応じました。
 限られた字数の中でよくまとめてくださっていると思います。
 ただし、「危機感を募らせた各大学院は・・・」のくだりは、ちょっと誤解を与えそうです。そもそもの動機は、大学冬の時代に対する危機感というより、純粋に学生に対する刺激的な教育環境の提供や、世界にアピールできる研究の連合体の形成にあります。結果として、各大学の学生リクルーティングに寄与できれば、すばらしいとは思いますが、それは副次的な効果と考えています。

 記事中、わたしのコメントは次のように記されています。

欧州連合(EU)に、イスラム教徒の多いトルコが加わろうとする時代で、大学院連合事務局長を務める同志社大の小原克博教授(比較宗教倫理学)は「異なる 宗教の人々を理解するには、宗教的な知識も身につけている方がいい。ほかの宗教、宗派を学ぶ必要性はますます高まる」と話す。

 トルコのEU加盟問題については、昨日の『朝日新聞』夕刊に少し長めの記事を書きました。これについては、明日にでも紹介したいと思います。

 『読売新聞』がらみで、もう一つウェブ上の記事を紹介しておきます。

http://osaka.yomiuri.co.jp/kokorop/kp51005a.htm

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.09.07

京都・宗教系大学院連合

 

8月1日の記事で紹介していた「京都・宗教系大学院連合」のサイトを開設しました。まだ掲載する情報も少量なので、かなりシンプルな構成になっていますが、ようやく立ち上げることができ、少しほっとしています。
 職務上、わたしがサイト作成および管理をしなければならないのですが、この種の仕事は、いいかげん卒業したいと思いながらも、増えることこそあれ、減ることはありません。(--;)
 とは言うものの、新規のサイト開設は気持ちのよいものです。7月31日にすでに組織は設立されているとはいえ、やはり今の時代、ウェブサイトができて、ようやく一人前という感がありますので。
 現時点では、いたってシンプルなサイトで、生まれたての赤ちゃん状態ですが、今後、新しい情報を追加していき、ゆくゆくは、京都の魅力を世界に発信できる国際的なサイトに育てていきたいと思っています。

■京都・宗教系大学院連合
http://www.kgurs.jp/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.08.01

「京都・宗教系大学院連合」設立

 昨日、「京都・宗教系大学院連合」が新たに設立されました。
 今年初め頃から呼びかけを開始し、6回にわたる設立準備委員会を開催して、ようやく設立へとたどり着くことができました。
 まずは下記「設立の趣旨」をご一読ください。わたしが起草したものですが、この大学院連合の目指す方向をつかんでいただけると思います。


 事務局は同志社大学に置かれ、わたしが事務局長を務めることになります。これまでも各種組織で「事務局長」を務めてきた経緯があるので、この種のマネージメントはあまり苦にはならないのですが、今回は組織が大学院単位なので、各種調整はなかなか大変です。

 実は、来年度から単位互換制度を開始するために、具体的な提供科目の検討にまで入っています。おもしろい交流ができると思います。

 今年、同志社大学は創立130周年を迎えるのですが、130年前、すなわち、1875年に同志社英学校が京都にできたとき、いろいろな反発や批判を受けました。特に、その中心になったのが浄土真宗をはじめとする仏教関係者で、彼らは同志社を糾弾する集会を開いたり、同志社を京都から追い出すために知事に懇願に行ったりしたというエピソードが伝えられています。
 それを考えると、130年たった今、同志社と仏教系の大学院が連合を作って、密接な協力関係にあるというのは、歴史的な意味があると思います。新島襄が聞けば、さぞかしびっくりすることでしょう。(^_^;)

 一般市民向けの設立記念講演会も予定しています(来年1月頃)。まだまだ議論すべきことが山積みなのですが、最新の「京都・宗教系大学院連合」(K-GURS)情報を引き続き、このBLOGでお知らせしていきたいと思っています。


「京都・宗教系大学院連合」
(Kyoto Graduate Union of Religious Studies)
設立の趣旨

 伝統的な日本文化が息づく京都の地では、仏教をはじめとする伝統ある宗教が、様々な形で、現代の市民生活に影響を与えています。京都の地で宗教が果たしている固有の役割と意義については、国内にとどまらず海外においても、多くの人びとに注目されています。また、宗教を専門的に学ぶことのできる大学が京都には多く存在しています。それゆえに、京都を中心に、宗教系の大学院および教育研究機関が包括的なネットワークを形成すると同時に、その学術ネットワークを世界に対しオープンにしていくことができるなら、国内外の学生および研究者に対し、大きな活力と希望を与えるに違いありません。これが「京都・宗教系大学院連合」設立を目指すゆえんです。

1.教育の連合体として
 本格的な宗教多元化が進行する世界の中で、リーダーとしての役割を果たしうる人材を輩出していくためには、自らが帰属する宗教的伝統だけでなく、他の宗派や宗教についても認識を深めることのできる教育プログラムが必要です。「京都・宗教系大学院連合」は、次世代の研究者・宗教指導者を養成するための総合的な教育インフラを作ることに貢献できるでしょう。仏教系の大学院生が、身近なところで、ユダヤ教・キリスト教・イスラームを学べるのは得難い経験になるはずです。また同様のことが、ユダヤ教・キリスト教・イスラームを専攻する学生たちが、仏教をはじめとする日本の伝統宗教を学ぶことに関しても言えるでしょう。
 具体的には、学生の学習インセンティブを高めるためにも、相互の単位認定制度を整えることが望ましいと思われます。「京都・宗教系大学院連合」の共通サーティフィケート(履修証明証)を発行し、それを加盟大学院がそれぞれで単位認定する、という形にすれば、各校における現行の教務システムを大きく修正することなく、単位認定制度を運用することができるでしょう。

2.研究の連合体として
 仏教系大学および大学院の間では、すでにいくつかの研究上の相互交流があります。そのような関係を基盤にしながら、さらに異なる宗派同士だけでなく、異なる宗教同士が、より広い研究上の知見に立って、それぞれの研究を深めていくことに「京都・宗教系大学院連合」の設立は寄与すると思われます。
 具体的には、学術情報の交換、国内外の研究者との人的交流、共同の講演会・シンポジウム等の開催などを考えることができます。

3.組織について
 「京都・宗教系大学院連合」を教育および研究の連合体として機能させるために、各校の代表から形成される評議会を設置し、また、運営上の実務を担う事務局を設置します。

 以上の目標を目指して「京都・宗教系大学院連合」を設立することに同意します。

2005年7月31日

大谷大学大学院 文学研究科
高野山大学大学院 文学研究科
種智院大学 仏教学部
同志社大学大学院 神学研究科
佛教大学大学院 文学研究科
龍谷大学大学院 文学研究科

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.07.15

祇園祭

050715 今日は、祇園祭の宵山にあたるので、ふらりと烏丸通り、四条通界隈を歩いてきました。右の写真は、四条通にある「月鉾」です。
 烏丸通りの真ん中を歩ける機会はめったにないので、歩くと気持ちがいいのですが、進んでいくと、徐々に人が増え、その多さに圧倒されます。
 山鉾巡業までの三日間で120万人ほどの観光客が来るらしいです。ちょっと信じがたい数ですが、この経済効果はすごいです。
 京都の中心街は完全に祇園祭モードになっています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.05.27

ドイツ連邦議会の議員さんたちと

050527 今晩は、ドイツ連邦議会の議員さんたちと、パスカル・ペニョで夕食を共にしました。
 パスカル・ペニョは雑誌などで紹介されることの多い有名なお店らしいです。京都の長屋を生かした落ち着いた雰囲気の中で、フランス料理をいただくことができます。
 「日本におけるドイツ年」との関係もあるようですが、連邦議会の「文化・メディア委員会」の代表団たちが、今回、日本を訪れました。
 東京で、文化庁や外務省等々を訪ねた後、愛知万博に立ち寄って、それから京都にやってきました。1週間という短い滞在期間だったようですが、最後に京都観光ができてよかったと、喜んでいました。

 ドイツ総領事館からお声がかかり、もっとこじんまりしたものかなと思っていたのですが、議員さんたち10名の他、関係スタッフなども入れて、かなりの人数だったので、少しびっくりしました。
 もう完全にドイツ語の世界! わたしも早々に英語でしゃべることは諦めて、つたないドイツ語に切り替えました。
 CDU、FDP、緑の党など、いろいろな議員さんたちがいたのは、わたしにとって興味深かったのですが、わたしの前にいた女性議員との話が特に印象に残りました。
 彼女は、旧・東ドイツに住んでいて、ベルリンの壁が崩壊する前後の出来事が、東ドイツからどのように見えたのか、ということを詳細に話してくれました。壁の向こう側に行ってもよいことになった、という噂が最初流れたそうですが、そのときは「そんな馬鹿な冗談やめろ!」と誰も信じなかったそうです。
 東ドイツ時代にいかに自由が束縛されていたか、ということについても話してくれました。ちなみに、その女性議員は哲学と神学を大学で勉強したとのことで、わたしが神学部の教員だというと、えらく関心を寄せ、あれこれと日本の宗教事情についても聞いてきました。

 わたしは大して役に立っていないように思うのですが、機会あるごとに、招待してくれるドイツ総領事館の器量の大きさに感謝したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)