学問

2007.12.27

コルモス研究会

 12月26~27日、京都国際ホテルで開催されたコルモス研究会(現代における宗教の役割研究会)に参加しました。毎年、この時期に行われ、伝統宗教や新宗教など幅広い層の宗教研究者や各教団の代表者が集まります。
 今年のテーマは「ファミリズムの再構築――宗教から家族を問い直す」。基調講演では、土屋 博氏(北大名誉教授)と落合恵美子氏(京大教授)が話しをしてくれました。
 落合先生は「家と先祖祭祀――歴史人口学の成果から」というテーマで話してくれたのですが、統計データに基づいた歴史人口学の見地から、宗教学の常識的な認識を小気味よく揺さぶってくれたので、非常におもしろかったです。

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2007.09.24

History of Religion

 「宗教の歴史」が、90秒ほどでわかるページを紹介します。

■ History of Religion
http://www.mapsofwar.com/

 通常の歴史年表と異なり、動的に、宗教の拡大を把握できるのがミソ。なかなか、よくできています。ただし!(ここからが重要)
 言うまでもないことかもしれませんが、あくまでも「粗い色分け」だということを忘れないように。
 実際には、ほとんどどの国においても、様々な宗教が入り交じっており、たとえばキリスト教だけの地域なんて地球上に存在しません。キリスト教一色に塗られているヨーロッパでは、ムスリムが多数住んでいますし、同じ事は、アメリカやアジアについても言えます。
 比較的単純に色分け、つまり、宗教の棲み分けがなされていたのは、せいぜい19世紀くらいまでです。その後、宗教の多元化が各地域で進んでおり、それが現代社会の問題にもなっていることを考えながら、上に紹介したページをご覧いただきたいと思います。

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2007.09.23

こんな顔で発表していたそうな

070923  日本基督教学会での私の発表を至近距離で聞いてくださっていた大学院生のbashi さんから、右の写真をいただきました。質疑応答の最中の顔だと思います。
 漫才でもしているかのような、緊張感のない顔ですね。(^_^;)
 しかし、自分で自分の写真は撮れませんので、bashi さんのご親切に感謝です。

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2007.09.21

日本基督教学会(第二日目)

 今日は日本基督教学会 学術大会の2日目で、午前中に研究発表を行いました。
 「近代日本における「宗教間対話」――宗教概念の形成と政教分離を中心に」というタイトルで発表しました。直前に短時間で仕上げたので、少々あらい部分もあったかもしれませんが、無事、発表を終えることができました。
 私が指導する大学院生たちも、無事発表を終えて、ほっと一安心です。なかなか、よくやってくれたと、心密かに満足しています。

 午前の研究発表終了後、関学の神田先生と京大時計台下のレストランで昼食をとりました。昔の京大からは想像もできないほどに、おしゃれな感じのレストランだったので、記念にと1500円のお昼のコース料理を頼みました。
 お味の方は・・・ まあまあ、でした。同志社びいきに聞こえるかもしれませんが、同志社寒梅館のSecond House Will の方が、質・量ともに少し勝っているかな、と思いました。
 それにしても、京大でコース料理が食べられるなんて、隔世の感があります。

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2007.09.20

日本基督教学会 (第一日目)

 今日は京大で行われた日本基督教学会 第55回学術大会に参加してきました。午前中の司会も当たっていたので、居眠りしないよう、前日はいつもより早めに寝ました。しかし、司会をしている最中、私の隣に座っていたタイムキーパーの学生さんは爆睡状態。ベルを鳴らす時間も忘れ熟睡していたので、私がベルを押しましたが、何となくおかしくて、笑いをこらえるのが大変でした。
 朝一番から、私の指導している大学院生たちが発表にあたっていたので、もれなく会場を巡回し、発表を見守りました。かなり発表に慣れてきているので、最近は、見ていても比較的安心できるようになりました。質疑応答も無難にこなすと、ほっと一安心です。
 明日は、指導する大学院生たちの発表も少し残っていますが、私自身の発表もあります。恥をかかない程度にがんばりたいと思います。

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2007.03.31

宗教多元主義モデル批判

 小原克博 On-Lineに、先日の日本基督教学会近畿支部会での発表レジュメを掲載しました。当日配布のプログラムに記載されたA4で1枚のレジュメなので、スペース的に参考文献などを載せることができませんでした。
 現段階では萌芽的なアイディアを大雑把にまとめたに過ぎませんが、いずれ、この発表内容をもとにしてきちんとした論文を著したいと考えています。

「宗教多元主義モデルに対する批判的考察――「排他主義」「包括主義」の再考を通じて」

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2007.03.30

日本基督教学会 近畿支部会

 3月29日、日本基督教学会 近畿支部会が神戸女学院で開催されました。プログラムについては下記ページをご覧ください。

http://www.d-theo.jp/kinki/

 発表者の多数が同志社関係者でした。私が指導している大学院生も4名発表しましたので、朝一番から出かけていきました。
 私もついでに発表しました。後日、レジュメをアップしたいと思います。原稿なしで発表したので、結果的に、かなりの早口になってしまいました。(^_^;)

 大学院生の方々には、引き続き、どんどん積極的に研究発表していただきたいと願っています。
 私が指導している学生には、半強制的に義務づけていますので、毎回大変だと思いますが、その大変さの中からリズムを作り出し、研究することの苦労と喜びを見出して欲しいと願っています。
 私もただ命令するだけでは示しが付きませんので、今回、がんばって発表した次第です。連帯責任ですね。

 学会終了後、会議が続き、その後、ちょっと一杯ひっかけて、帰宅したのは深夜12時を回っていました。つかれた~

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2007.03.11

京大イスラーム地域研究センター主催の国際ワークショップ

070310 3月10日、京大イスラーム地域研究センター主催の国際ワークショップに参加しました。
 基調講演者が Tamimi氏であったのが理由としては大きかったのですが、3ヶ月前にできたばかりという京大イスラーム地域研究センターの最初の国際ワークショップとあって、その様子をうかがいに行った次第です。
 国際ワークショップのプログラム等については、下に記しておきます。

 Tamimi氏は主として、ハマスについての話をされました。ハマスの影響力・存在感は地域を越えて、広くムスリムに及んでいることが、よくわかりました。
 政治的な闘争運動を、かつては政治的左翼集団(PLOなどもその一つ)が担っていたのですが、近年はファタハのような世俗的集団であってもイスラーム化が進んでいるとの説明が印象的でした。
 世俗化に抗するかのように、宗教的な要素が中東において大きな役割を占めてきているということです。当たり前のようですが、長いスパンで見ると、大きく変化してきていることがわかります。
 パレスチナ問題を分析しようと思えば、その宗教的次元を抜きには考えられないということです。

<国際ワークショップ>「パレスチナ問題とイスラーム世界の連帯」

「イスラーム世界における国際組織の基礎的研究」のための国際研究会として、中東地域のみならず国際関係において大きな焦点となり続けてきたパレスチナ問題について、総合的なワークショップを開催いたします。本ワークショップでは、パレスチナ現地におけるハマースの形成と発展、ムスリム同胞団を中心とするイスラーム国際連帯の流れなどを実証的に検討するとともに、イスラーム地域研究における研究視座についても提起、討論を行ないます。

日時:3月10日(土) 14:00~18:00
場所:京都大学中央総合研究棟 工学部4号館4階AA401(第1講義室)
第一部 基調講演: Dr. Azzam Tamimi(イスラーム政治思想研究所・所長)
    タイトル:「パレスチナ問題・イスラーム連帯・ムスリム同胞団」
第二部  パネルディスカッション
報告1:小杉 泰
タイトル:「イスラーム連帯の焦点としてのパレスチナ問題:その眺望と
           研究課題」
報告2:臼杵 陽(日本女子大学・教授)
タイトル「日本におけるパレスチナ研究:イスラーム地域研究の観点から」
報告3:飛奈裕美(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
タイトル「東エルサレムにおける非暴力的抵抗」
コメンテーター: Dr. Azzam Tamimi
総合司会:末近 浩太(立命館大学国際関係学部・助教授)

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2007.03.03

シンポジウム「地域研究の最前線」

070303_2  3月2日、日本学術会議地域研究委員会等が主催するシンポジウム「地域研究の最前線-知の創成-」に参加しました。場所は、東京・乃木坂の日本学術会議講堂。けっこう立派なホールでした。
 プログラムの詳細は下記ページをご覧ください。
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/32-s-1-2.pdf

 簡単に言ってしまえば、地域研究に関わっているCOE拠点の発表会のようなものです。
070303_3  7つの拠点からの報告があり、CISMORもその一つとして、森先生が発表を行いました。
 COEとはいえ、大学間格差があることを如実に感じさせられました。京大はさすがによくやっています。質量とも一歩先を行っているという感じで、何かと参考になりました。
 COEの拠点同士が交流する機会は意外と少ないので、その意味では、今回の企画は意味があったと思います。

このシンポジウムの合間の休憩時間に会場の外では、各070303_1 拠点のポスターセッションが行われ、私はそれを担当しました。 ポスターセッションというとかっこよく聞こえますが、早い話、出店のようなものです。

 我々は段ボール箱一個分の資料を並べただけでしたが、他の大学は本格的なポスターを貼って、気合い十分でした。すごい・・・

 CISMORのコーナーでは、既刊の関係資料をずらりと並べ、欲しい人には要望を聞いて、後日、送り届けるシステムをとりました。予想していた以上に多くの人が関心を示してくださり、ほっとした次第です。

 自宅に到着したのは、深夜12時頃。いつもながら、東京日帰りは疲れます・・・

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2007.02.25

京都仏教会の研究会

 今日は、相国寺で行われた京都仏教会の研究会に参加しました。
 今回は、平野武教授(龍谷大学法学部)による「国家の憲法と宗教団体の憲法――本願寺派寺宝・宗制・宗法を素材に」という発表でした。
 本願寺の法的制度の戦前・戦後の変化は興味深く、時代に対応した、仏教の中ではかなり先進的なものであったように思います。
 しかし、そのような本願寺も、他の仏教教団同様、戦時下には積極的に戦争協力へと傾斜していったことが語られ、昭和のファシズムにあらがうことがいかに難しかったかを再認識させられました。
 法主(現在の門主)が明治神宮・靖国神社に参拝し(1936年)、本願寺の伝統であった「神祗不拝」(神を拝まない)の原則を放棄したり、戦時教学のもと『教行信証』の不読箇所を決定したり、と時代のうねりの中で、信心の根本的な部分までもが変更を余儀なくされたことを学ぶことができました。
 時代に迎合した、と言ってしまえばそれまでですが、宗教と国家の関係を考える、様々な素材が歴史の中に山積していることを痛感させられました。

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